デパ地下の売り場デザインと”視線誘導”の技術について
先日、デパ地下の売り場を実際に見るために新宿の三越伊勢丹に行って来ました。
全体はコーナーごとに区画整理されており、京都のようだなという印象を持ちました。それぞれの店舗のブースが立ち並んでおり、分類ごとに固まっているため類似商品を探しやすくなっていました。
それぞれの区画を見てみると、商品の位置に違いがありました。
和菓子類の区画では、商品が四角いショーケースに並べられており、肋ほどの高さと低めの配置になっていました。位置に関しては、60代ほどの女性のお客さんが多く見られたため、需要の高いシニア年代の方々にとって見やすい位置に調整している可能性があると考えました。
お弁当類や洋菓子類は角のない丸いショーケースに並べられており、和菓子類と比べると高めの位置になっていました。ケーキなど以外の焼き菓子においては、その場で焼いているところが見えるため、視線が向きやすいと感じました。 果物類はかなり高い位置に並べられており、木に生えているような新鮮な印象を持ちました。 肉・魚類は一般的なスーパーマーケットに近い売り方で、見下ろす位置に並べられていました。ケーキなどは1つ1つの種類に焦点が当てられていて、肉・魚類は値段などの比較がしやすいようになっていると感じました。
フロア全体の匂いはかなり抑えられており、多種多様な商品を売るために匂いが混ざってきつくならない工夫がされていると考えました。
POP広告に関しては、かなり少なく見本や商品そのもののみが置かれていることが多かったです。POP広告はどちらかというと親しみやすい印象を持ちやすいため、高級感のあるデパ地下では少なくなっているのかなと思いました。しかし、ギフトコーナーなどには見られました。
最後に、案内板についてですが、こちらも最低限になっていました。全体の案内板はあるものの、駅などのように至る所に細かい案内はなく、時間に余裕のある人が行くことが多いことも関係していると考えました。
全体を通して、ブランドイメージといった高級感を大切にしていると感じました。
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