紙幣(E号券)のデザインについて

日本銀行券のうち、2004年(平成19年)11月1日から発行が開始されたE号券のデザインについて考えます。券種は、E一万円券・E五千円券・E千円券の3種です。 

3種に共通する特徴は、すかしなどといった偽造防止技術です。

このような技術について例を5つあげると、1つ目はすかしの技術です。すかしは紙の厚さを変えることによって作られており、光にかざすなどすると紙幣中央の楕円に肖像が浮かび上がるようになっています。また、この技術を使って目の不自由な方のための識別マークも施されています。 

2つ目は超細密画線です。カラーコピー機や一般的な印刷機では再現が難しい細密な線で図柄は描かれています。

 3つ目は凹版印刷です。肖像部分や金額部分はインクがお札の表面に盛り上がるようにして印刷されています。 

4つ目はマイクロ文字です。一部に「NIPPON GINKO」という非常に小さな文字が印刷されています。これもカラーコピー機などでは再現できない技術です。

 5つ目は特殊発光インクです。お札の表にある印章に紫外線をあてると、オレンジ色に光ります。この印章には「総裁の印」と篆書体で書いてあります。 文字のデザインとしては、篆書体が使われており、伝統的な雰囲気が出ています。 一万円、五千円、千円紙幣にはそれぞれ福沢諭吉と平等院鳳凰堂、樋口一葉と尾形光琳の燕子花図、野口英世と富士山と桜が描かれています。 

どの紙幣でも品格が重んじられており、偽造防止技術もデザインの一部としてまとまりを感じられるものになっていると考えます。 



引用元:https://www.npb.go.jp/product_service/intro/kihon.html

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